2001年10月の記録

北寧 in チャイナ 6 〜田舎から大都会へ行くの巻〜

2001年10月18日木曜日 22:16送信

フルーツ、焼き芋、紅葉、夕日、赤とんぼ・・・などなど。そんな季節ですね。中国では毎日毎日果物を食べています。おいしい!! 幸せ!!です。最近、焼き芋やポップコーンを露店で売っているので買って食べました。ポップコーンは塩味が足りないかな・・。焼き芋も甘さが足りないかな・・。という感じですが、美味しいですよ。毎日食べ物ことばっかり考えています(笑)今日も学校の先生と一緒に餃子を食べに行ってきました。いろいろ頼んで満腹なって、2人で300円。安かったです。

汽車で大都会へ

最近、日本語教師の会合で「瀋陽(しんよう)」という遼寧省(りょうねいしょう)の省都まで行ってきました。瀋陽は日本人の日本語教師もたくさんいらっしゃいます。その日本人日本語教師の集まりで、弁論大会の企画をするため、都会へ出向いていきました。

瀋陽まで汽車とバスで4時間。ひとりでちょっとドキドキしながら、列車の旅を楽しみました。汽車の中で中国人は、食べる食べる「ひまわりの種」を・・!!ボリボリボリボリ、速いんですよ、種を割るのが!!わたしの学校の先生もめちゃめちゃ食べるのが速くて(リスか?!)、「ひまわりの種」専用に歯も削れてしまっています!!年季が入っている歯でした!!(笑)

瀋陽へ到着。こりゃまた大都会。わたしの町には信号が一つもないし、馬車や人力車が走ってるので、ちょっと大都会を目の前にして、めちゃくちゃうろたえました・・・!! 信号もどう渡っていいか、ちょっと迷ったり、タクシーを見て感動したり。本当に「お上りさん」でした。

なんとか日本語教師の会合に参加したんですが、なんかお辞儀をして挨拶している日本人社会に一人で動揺していました!わたしの町には一人も外国人がいないので、そんな光景を見るのはめちゃくちゃ久しぶりで、お辞儀をして挨拶してくださった目上の方にも、うっかり笑顔でお辞儀せず握手の手を差し伸べる始末。焦りました!!

みんなでタクシーに乗ったとき、料金は10元(150円)だったんですけれど、「じゃあ、一人2.5元ずつ集めます」と言ってる人にびっくりして笑ってしまいました。日本人は割り勘することがよくありますが、ここに来て、そんな習慣はないので、ちょっと恥ずかしく、「日本人ってけちだな!!」と思っちゃいました。もうかなり中国人化しています。

瀋陽は本当に日本と変わりないです。店もたくさんあるし、おしゃれなレストランも、たくさんあります。感動して、マクドナルドを見つけて喜んだり、屋台でいろいろ食べたり。目をウルウルさせているわたしを瀋陽の日本語教師のみんなはびっくりしていました。環境ってこわい!市場で「ももひき」をゲット。かなり必死になって値引き交渉しているわたしに瀋陽の日本人もびっくり。さらに中国人化しています!!

自由時間があったので、町をぶらぶらしていると、「任賢斎 in 瀋陽」という情報を聞きつけました。任賢斎は台湾でも大人気の歌手です。わたしは彼の名前は知っていたけど、1つも彼の歌は知りませんでした。しか〜し、チケットを購入。80元(1100円)でした。650元(1万弱)でコンサートに行った人もいるくらいですから安い!!と思い、会場へ!!本当にスターに会えましたよ!!でも、トークばかりで少ししか歌を歌ってくれません。瀋陽のファンクラブ結成式だったようですが、歌は歌ってくれるものと思っていたのに。

周りにいた中国人のファンの人が、数人、小声で「歌って欲しいのに・・」と言っているのを聞いて、「よ〜し、わたしが言ってやろう!!」と意気込み、へんな中国語で「歌ってくださ〜い!!」と叫んでみました。そのあと、みんなも叫びましたが、歌ってくれず、コンサート終了後、「お金を返せ!!」とみんな集会を開いていました。みんなにとって80元はとても高いですから。結局、返金されて、「おっと、ラッキー!」でした。主催者の企画が悪かったようで、任賢斎さんはもちろん悪くないんですが・・・。

今、必死で彼の歌を覚えています。学生に教えてもらったり、テープを聞いたり。中国のポップスは、意外にもいいものが多いです。中国には歌の好きな人が多いです。そして、声のきれいな人も多いです。今、卓球にもはまっていますが、中国の歌にはまろうかなと思いっています。今、わたしの趣味は“フンフン鼻歌”です。

今日、授業でテレサ・テンの『時の流れに身をまかせ』を教えて、みんなで歌いました。みんなノリノリでは入り込んで歌っていました。しか〜〜し、誰よりもノッていたのは、このわたしです!!教室はカラオケボックスと化していました。歌はいいですね。学生の勉強へのいい動機付けになってくれることと信じています。

先週末、ささやかな都会ライフを楽しみましたが、やっぱりわたしには北寧があっています。学校へ帰ると、先生たちが「瀋陽はどうだった??」「瀋陽に住みたいとか言うんじゃないだろうね」「帰ってこないかと思って心配したよ」とか言ってきました。そんな言葉を聞くと、ここで本当によかったな〜って思います。きっとこれからも、いろんなことがあるかもしれませんが、2年後日本へ帰るとき、号泣すること間違いなしです。たった2ヶ月しかたってないのに、本当に昔からずっと一緒にいたような気がします。田舎 is very good!

今日はこのへんで。

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