2002年2月27日水曜日 20:36発信
アユタヤから再びバンコクに帰り、帰国までもうあとわずか…。楽しい時間は過ぎるのがはやいですね〜。本当に。
タイのチョンプリーの大学で日本語を教えている協力隊員がタイの王宮で学生のガイドの試験を行うとのこと。
タイ語の分からない日本人に(まさに私)王宮、エメラルド寺院を案内するという試験なので、よかったら日本人役兼採点する人として参加してくれないかとのこと。喜んで参加しました。
12時半に王宮のチケット売り場で待ち合わせ。タイの協力隊員と中国の隊員で日本人役をすることになりましたが、みんながそろったのは13時半近く。これぞ「タイタイム!」
わたしにガイドしてくれるのは4人の学生でした。学生は4年生でもうすぐ卒業するそうです。みんなこの日のために全20箇所くらいの見所を分担して日本語のガイド内容を覚えてきていました。
「どうぞこちらへ」「こちらは〜でございます」優しい口調と柔らかな観光客への対応は、タイの人たちが持っているものが現れているなあと感動しました。
覚えたことを必死で話すあまり、少し分かりにくい部分もありましたが、彼らのおかげでいろんな事を知ることができました。
「シャンデリア」「奉納された」「王朝、王妃、国王、王子」などなど
ガイドのために特別に覚えなければならない単語の数はたくさんありましたが、よく覚えられていました。
こちらが投げかけた質問も一生懸命答えてくれ、分からないところはタイ語のガイドさんに聞き、翻訳してくれました。
ガイドの合間に「将来は何になりたいんですか?」と質問すると、「ガイド」「通訳」などの声が。
「人事課長」という学生もいて大笑い。「いきなり課長ですか?頑張ってね!」
わたしが今携わっているのは高校の日本語教育なので、大学の日本語とは全然違いますし、さらに同じ大学でも中国とタイとではまた違うと感じました。
タイは日本人もよく行く観光地なので、卒業生の進路として「ガイド」という職業も多くを占めるそうです。
今回、王宮で日本人にガイドをするという企画はチョンブリーのその大学では初めてだと隊員は言っていました。
わたしはとてもいい企画だと思いました。隊員や先生方の準備はとても大変だったと思うし、実際何回も話し合いを持って進められたようです。
「ガイド」という仕事には日本語さえ間違っていなかったらいいというものではないので、奥深いものだと思います。時間の管理、接客、気配り、知識、うまいボディランゲージの使い方、連携、本当に苦労も多い仕事だと思います。
今回参加させてもらって、タイの学生に触れられたことが一番嬉しかったです。笑顔いっぱいで、優しくて、本当にかわいかったです。
実際教える隊員は「いろいろ大変なことも多いよ〜。でも学生はかわいいよ」と言っていました。
ほかにもタイの隊員の方とお話をする機会がありました。12月来たばかりの野菜隊員。タイ語もまだまだで仕事にならないけど、今度村を見に行って自分で仕事を少しづつ探すと言っていました。
悩みながらも頑張っていました。ラオスの国境近くで活動している村落開発隊員。村の商品を売る小屋を建てるため計画しているそうです。
バンコクでお会いしたんですが、マクドナルドのハンバーガーを食べながら、「お〜、久しぶりのマクドナルドなんです。いつも村でカナブンとか、フンコロガシとか、わけわかんないもの食べてるんで〜」と言ってました。すごいな〜!どんな村だろう?
同期の野球隊員、SE隊員も現場にどっぷり浸かって頑張っていました。特に同期の水泳隊員は最初は練習しない、時間をあまりにも守らない学生、コーチ陣に悩んだようですが、今回の試合で学生が全員自己ベストタイムを出せたそうです!みんな頑張ってるなあ!!
PAPER CoCo(ペーパーココ)オンラインショップとうとう帰国…
そして、後ろ髪を引かれながら帰国の途につきました…。間違えてこの飛行機日本に行かないかなあ…という淡い期待もあっさり裏切られ。
中国に帰って見たものは…。
翻る赤い国旗。痰を吐く人。ひまわりの種を食べてゴミを下に捨てる人。商品を投げる店員……。あ〜〜〜帰ってきました、実感100%。
ついついタイの人の笑顔が素敵だったから、ちょっと対照的なところに目が行きがちですが、中国も中国にしかない良さがある!!
帰ってきた次の日。外で花火やら、爆竹やら、バンバン鳴ってます。
「正月は終わったはず?なんだなんだ??」先生から電話が入って、その日は『元宵節』といって、正月から15日目で正月の終わりを意味するとのこと。まだ正月だったのか!!??
「6時半に大きい花火が上がるから一緒に見に行こう!!」と誘いを受けて先生を待っていたら7時。(°ᗜ°٥) 花火を見に行くと終わっていました…。ありがちなパターンだ。
「来年もあるし、大丈夫!!来年は北寧で年越しだよ!!どこにも行っちゃいけないよ!!分かった!?」相変わらず強引パターンだ。しかし、年越しは北寧で迎えようかなあ、と思いました。
この祭りは別名『紅灯節』(本当か?)といって、紅いちょうちんを吊るそうです。夜の真っ暗な北寧の町を、その日は紅いちょうちんと花火が彩りきれいでした。あと残り1年4ヶ月の任期。
タイの隊員のように頑張っていきたいし、日本人一人でいるぶん、自分にも甘くなりがちだが、そんな自分に勝っていきたい。
学生にお土産のお菓子を配るのが楽しみだ!授業の出だしは、タイのこと、旧正月のことから入っていこうと思う。今学期は(!?)頑張るぞ!!
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