2002年1月11日金曜日 21:44送信
みなさま、こんにちは。昨日、初めて中国の美容院で髪を切りました。北寧ではまだちょっと怖くて、ビザを取りに行くついでに瀋陽(シンヨウ)で髪を切ってきました。
瀋陽の協力隊の紹介で行ったその店は、なかなか広くて、日本の美容院のようでした。中国ではおしゃれな美容院の方ではないでしょうか?
瀋陽の友達と一緒に行ってきました。昨日まで半年以上、髪を切ってなかったし、中国に来て水質のせいか、髪がかなりパサパサになって広がるので、“ストレートパーマ”をかけることにしました。
ちょっと不安だったので、雑誌を持っていきました。まず、なんとか“ストレートパーマ”をかけたい、ということを伝えました。
中国語でどんな風に伝えたらいいのかよく分からなかったので、わたしが言ったことを日本語で言うと…「パーマ、パーマ、まっすぐ!!!」思い切りジェスチャー付きです。
まず髪の毛を洗いました。ちょっと日本の美容院のかんじと似ていました。美容院の人が「熱いですか?」と。おっと、そういうことも聞くのか?と感心したのですが、2秒後、めちゃくちゃ冷たい水に…。いやいや、熱くはないけど…こんなに冷たくなくても……。
耳の中に水がいっぱい入ったりセーターが濡れたり、洗った後タオルで髪を覆うのに巻き方がゆるくて、だらんとなっていました。がしかし!!人に洗ってもらうのは気持ちがいいもんですね!
そして、ストレートパーマをかけました。髪の毛抜ける!いや抜けている!っていうくらい引っ張られました。いてててて。
1回流したあと、今度は熱いコテで髪を伸ばしていきました。この熱いコテが何回か、地肌や耳にあたって「あじ〜〜!!」と叫んでも、「大丈夫だよ!」って。
いや「大丈夫ですか?」と言うべきだろう!!こっちの台詞だよ!!と、中国に来たばかりの頃は思っていたけど、いまでは「なんとでも言ってくれたまへ」とおおらかな気持ちに…。あきらめか?!?(@_@;)
その後、板を使ってまたパーマ液を塗っていました。結構手間をかけて丁寧にやってくれました。
日本の美容院でも「髪の毛多いですね!!」ということを毎回言われていたので中国でも言われるだろうなあと思っていたら、案の定、何回もため息つかれるし、目は据わってきてるし、「髪が多くて硬いなあ。めちゃくちゃ疲れたよ」と言われました。
「そうでしょ。日本でもよく言われたよ。肩とか痛いでしょ。お疲れさまです」と言うと「そんなことはいいんだけど、お腹がペコペコなんだよ。死にそう」とのこと。
パーマの後、髪を少し染める予定だったのですが、店員さんもわたしも「お腹がすいたね」ということで中止。やめる理由が、お金の問題でもなく、時間の問題でもなく、疲れたということでもなく、お腹がすいたというのは、中国っぽい?
となりのお客さんはパーマをかけるときに使うロットをたくさん抱えて、ひとつひとつ美容師に渡していました。日本ではないことですよね。美容師と客の共同作業です。
もう一つとなりのお客さんは編み物を持ってきて、髪を切っているあいだ編んでいました。編み物に髪がつかないかな…(´ε`;)。いっしょに髪も編み込んでいくんでしょうか?
それまでやってもらってたお姉さんから変わって、店長らしき男の人がカットをしてくれました。「どうしますか?」と聞くから「この写真のように、前髪を…」と説明していると、もう聞いていない。
途中で「言いたいことは、全部わかった」とか言って勝手に切り始めました。日本人形、もしくはこけしのようになってきたので、「ちょっと前髪はこうしてくださ…」と言うと、「もう分かってるから、焦るな!」とのこと。
何回か言ったんですが、だんだんどうでも良くなってきました。前髪は厚くしてもらえたんですが、どんどん短くなっていって河童状態。
レイヤーを入れて欲しかったのに、お姫様カットっぽくされてました…。ですが!!ドリフターズのように髪が爆発するというネタ的な淡い期待が、運良く裏切られたので、『良し!』としました。
店員さんたち、ありがとう!!
慣れてきたら、北寧の怪しげな美容院にも行ってみようかなと冒険心に火がつきつつあります。そのときはきっと「失敗編」として、みなさんの期待にこたえる珍事件に出会えるかもしれませんね。お楽しみに!
フフフッ、これ成功編やからね。北寧での美容院の話はあとからしますが、悲惨やったわ。人生の中で、憤怒という言葉を体感した数少ない出来事やったわ。言うて今回のも日本の生活からみるとすごいけどなあ笑